杏仁豆腐の話

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昔々何をしてもらったかは忘れたけれど
兄にお礼がしたくて甘党の兄のためにコンビニで杏仁豆腐を買いました。
当時お互い実家暮らし。
とはいえ残業まみれの私と夜勤の多い兄は一つ屋根の下で3週間顔も合わせないこともありました。
このままでは杏仁豆腐を直接兄に渡すのは不可能。
私は比較的家にいる母に兄貴に杏仁豆腐を渡してほしいとお願いしました。
杏仁豆腐は冷蔵庫の中でじっと出番を待ちました。妹の感謝を伝えるために。
何日か立ったあと、冷蔵庫で佇む杏仁豆腐を兄が発見した時杏仁豆腐は賞味期限切れでした。

母はその杏仁豆腐をすっかり忘れて、1週間も放置してしまったんです。
かわいそうな杏仁豆腐。
食べられることもなく甘党の兄に惜しまれながらゴミ箱へと埋葬されました。

相棒がよくデザートを買ってきてくれます。
私が喜ぶ顔が見たいのか買ってきたら「こんなの買ってきたよ」とすぐに袋から出して見せます。
おいしいと聞いたお菓子屋のそばに行った時は「これ食べる? おいしいらしいけど」とLINEしてきます。

ごめんね杏仁豆腐。
私が母に任せきりにせずLINEなり電話なりすればよかったね。
相棒が買ってくれたケーキを食べつつ悲しい最後を迎えた杏仁豆腐のことを思い出しました。
ケーキもとてもおいしいです。
相棒に「次は蒙古タンメンのカップ麺がいいな」とリクエストしておきました。

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